雑学博士一問一答

雑学の友 知るを楽しむ TRIVIA 帽子 その1

雑学(トリビア)について、いろいろな話題で毎週更新する「雑学の友」です。
知らなくても生きてはいけるけど、知っておくといつか役に立つかも知れない。
そんな「知る」を「楽しむ」雑学が満載です。

帽子

帽子の語源

中国から入ったきた言葉です。
「帽」の字は巾が布、「冒」が覆うと言う意味と読み方を表します。つまり、頭を覆う頭巾を表わしたようです。

帽子の歴史は古く、エジプトでは一種の帽子とも言えるかつらを被っていた記録がありますし、ギリシャ時代には現在のものとあまり変わらない帽子を被っていたようです。

hat、cap、bonnet

hatは縁のある帽子で、capは縁無しの帽子です。
bonnetは婦人や子供用の帽子で、日本では赤ちゃんなどに被らせているあれです。
なお、自動車のボンネットも同じ単語です。

コックさんの帽子

フランス料理のコックさんの帽子、異常に長いですね。あれはトックブランシェと言います。トック=高い ブランシェ=白 の意味です。
18世紀の名料理人、アントナン・カーレムが最初だと言われます。
彼のレストランの客の中に白くて背の高い帽子を被っている人がいて、それがいかにもおしゃれな印象だったらしく、さっそくまねて被るようにしたのだそうです。
でも、今ほど高かったわけではありません。

次に登場するのが、かの有名なオーギュスト・エスコフェです。彼は背が低かったそうで、そのコンプレックスをカバーするため、やたらに背の高い帽子を被ったのだそうです。それを皆が真似たのです。
今では料理長の帽子が一番高く、副料理長、平の料理人と次第に低くなるんだそうです。
これが料理長のことをグラン・ボネ(大きな帽子)と言う理由です。

烏帽子(えぼし)

烏塗(くろぬり)の帽子の意味で「えぼうし」の変化したもので、元服した男子の用いた冠り物の一種です。烏は黒い意味です。
烏帽子親が元服の時、親に代わって烏帽子をかぶらせ、烏帽子名を付けました。
烏帽子名はそれまでの幼名を改めるもので、普通、烏帽子親は自分の名の一字を与えました。
鎌倉末期から形式化し、室町末期からは儀礼以外は用いなくなったようです。

亭主の好きな赤烏帽子

烏帽子は普通黒塗りです。そこでこの言葉は、変わったものを好む性質やそのような人を例えるのに使います。

野球帽

野球帽の原型は19世紀のイギリスで騎手の被ったジョッキーキャップだと言われます。
アメリカの南北戦争後、北軍兵士の被っていた帽子にジョッキーキャップの丸みを加味することによって現在の野球帽が出来たのだとか。

自由の帽子(フリジア帽)

フリジア帽は赤い三角帽です。この帽子は元来フリギア(フリジア:古代トルコの内陸地域)に起源するとされていますが、古代ローマにおいては、自由身分の解放された奴隷が被るものとして考案されました。
このことから、隷従から自由への解放の象徴とされ、フランス革命ではサン・キュロットの象徴として使用されます。

サン・キュロット(仏: Sans-culotte)とは、「キュロット(半ズボン:当時の貴族の一般的なズボン)をはかないひと」という意味で、フランス革命の推進力となった社会階層(手工業者、職人、小店主、賃金労働者などの無産市民)を指しており、当時のパリでは貧困層に属した人々です。

ベレー帽

手塚治虫のトレードマークでしたね。
もともとはスペインのバスクの民族衣装でイギリスが軍服に採用したことから広まったのではないかと言われます。
画家達が好んでベレー帽を被りました。

ナースキャップ

今では髪留め式ですが、歴史的にはコックさん型からベレー帽型を経て現在のものへと変化してきました。
最近では、清潔性の点からナースキャップを廃止するところもあるようです。

(川)

本内容は、メールマガジン『ざつがく・ザツガク・雑学』(2000年〜2004年 全257回)を大幅に加筆修正したものです。